坪井光穂 LAKE BIWA 100 挑戦記

坪井光穂 LAKE BIWA 100 挑戦記

2025年10月、日本屈指の過酷な100マイルレース「LAKE BIWA 100」で女子総合優勝を果たした坪井光穂(MIHO)。

「脚は終わっていた」と振り返る彼女が、最後まで走り抜けた原動力とは。


100マイルのようなウルトラロングレースは、フィジカルとメンタル、準備、ギア。

色々なトラブルや不調が必ず起きるレースの中で、その全てをうまく揃えていかなければ、完走は難しい。それが、私が100マイルを好きな理由です。

三重から京都、そして滋賀の険しい山々を巡る160km、累積標高10,500m。「LAKE BIWA 100」への挑戦は、改めてそう思えたレースでした。

レースまでの準備は順調で、当日の身体の調子も悪くない。暑いくらいの天気で、マイペースに進んでいくものの20kmという序盤中の序盤でトラブルが。早すぎる足攣りです。

初めてのことで自分では何が起こっているのか分からず、とにかく自分ができる限りの対策をしながら、残り140kmを進んでいくしかありません。

そこからはひたすら耐える時間でした。
一度攣ってダメージを負った脚はどんどん痛くなり、痛みに耐えながら走り続けているストレスで、メンタルも少しずつ削られ、胃も痛くなる。

険しい鈴鹿山脈が終わる頃には、すっかり日は落ち雨が降っていました。

フェニックスのヘッドライトをつけて、長い夜間走がスタート。私は、レースでのこの夜間走の時間が好きです。周りに人はおらず、静かな山の中、自分のライトの光だけ。

体の「休め」というサインを全部跳ね返しながら、痛いのを我慢して疲労困憊になって走る。限界ギリギリになると自分はどうなるんだろう?と考えながら自分の体やメンタルと向き合う、普段は味わえない非日常な時間です。

夜明けから約12時間後、ボロボロになりながらゴール。最後は歩くことすら精一杯だったけど、辞めたいとは一度も思いませんでした。

脚は終わっていたけど、温かいエイドやボランティアスタッフさん、応援してくれている友達、綺麗な景色や山、そして信頼できるギアが揃っていたおかげで、「絶対にやり切る」というメンタルを崩さずにゴールまで辿り着くことができました。

だから、ロングレースは楽しいし面白い。
次はどんなことが待っているのか、楽しみです!


坪井光穂 @mip0000

お酒も走ることも大好きな「酒婦ランナー」。子育ての傍らマラソン、トライアスロン、トレイルランニング、スパルタンなど様々なジャンルのレースに挑戦。

LAKE BIWA 100 2025 女子優勝
Mt. FUJI 100 2026 KAI 70K 女子4位
上州武尊山スカイビュートレイル 80K 女子優勝など

使用ライト:FENIX HM65R-T V2.0

【出展情報】アウトドアデイジャパン東京2026